人の命を預かるという重責を担い、多忙な業務に追われる看護師の中には、仕事に対する情熱ややりがいを見失いそうになる人もいるだろう。
理想と現実のギャップからくる無力感や、終わりの見えない業務に対する疲労は、深刻なストレスとなって心に蓄積されていく。
こうした状態が続くと共感力が低下し、仕事が機械的な作業に感じられたり、患者に対して無関心になったりする燃え尽き症候群に陥る危険性も否定できない。
これは決して個人の弱さや適性の問題ではなく、過酷な労働環境に置かれた者であれば誰にでも起こり得る現象だ。
重要なのは自分の心の状態に早期に気づき、それが危険なサインであると認識することと言える。
まずはなぜ心が疲れているのか、その原因を客観的に分析してみよう。
多忙な業務、複雑な人間関係、正当に評価されないことへの不満、プライベートな問題など要因は一つではないかもしれない。
感情を抜きにして、事実だけをノートに書き出してみるのも一つの方法だ。
それらを自分の中で整理するだけでも漠然とした不安は輪郭を帯び、対処の糸口が見えてくる。
仕事に対するモチベーションの低下を感じたときは、一度立ち止まる勇気も必要だ。
自分の心の健康を守ることは、結果として質の高いケアの提供にもつながる。
心のエネルギーが枯渇した状態では最善の判断はできない。
働き方を見直し、心のエネルギーの回復方法を模索することは、長期的に看護師を続けていくうえで不可欠な自己管理だ。
自分の心の声に耳を傾けることについては、《看護師が今知りたい!モチベーションアップの方法》で詳しく探ってみるのも良い。